リハビリ以前の予防のためのピラティス
医学的な意味でのリハビリではなく、心身のメンテナンスのためにピラティスをする人は増えてきたように思う。”それは時間や経済的に余裕があるからできることでは無いですか?” と言われるかもしれないが、そうばかりでは無いように感じる。
メンテナンスが注目される一番の理由は「こんなことを改善したい」という希望があるからではないだろうか?!
先月こんな電話があった。
ご夫婦でピラティスに通ってみえるご主人の方が手術を受けた。術後のリハビリを理学療法士としているのだけど、保険の範囲ではリハビリを受ける回数や時間、内容に限りがあり充分と思えないとのこと。
「ピラティスもするのはどうだろうか?」という相談であった。
この件はメンテナンスではなくリハビリとピラティスの併用をしてみたいという希望で、こんなニーズも出てくるのか!と感慨があった。
これほど必要にせまられることでなくても「これを良くしたい!」ということはあると思う。
よく聞く例は
- じっとしていた後の動き始めに痛いところがある
- 朝または夕方だけ腰が痛い、硬い
- リハビリではもう何もすることがないので、姿勢をよくして、運動してと言われてしまう
- 仕事で毎日同じ動きを繰り返して、痛いところがある
- 以前の足首のケガの後、反対側の首や肩がつらい
などなど、これらの悩みは、病院へ行くまで悪くないのだけどまたは自分で運動などをして改善するようにと言われるなど、それは難しいのにどこでどんな助けを得ればいいのかわからず困った場合、ピラティスはひとつの選択になっている。
タイトルに”リハビリ以前”と”予防”と書いたが
今は小さな問題でも長年積み重なると大きな障害になりうる、とよく思う。
ピラティスは医療のように悪いところを治すという考えではなく、全身のうごきのバランスを良くするというアプローチである。そのプロセスの中で良くない部分への対策も含まれた質よく動くための方法ととらえていいと思う。
毎日クライアントさんや自分がピラティスをした時に、それぞれの問題にも添わせた内容を実施できるとそれはきっと将来の問題を予防できたのではないかな?!と感じられることがある、その時はとてもうれしい。