ピラティスをランニングに活用する
長距離ランナーにとっては冬はメインの季節ではないだろうか。
当スタジオでも市民ランナーとしてフルマラソンやハーフマラソンの大会出場をひかえて練習する人たちが、ピラティスをしている。
名古屋シテイマラソン2016のTシャツを着ているIさん。今年も参加予定。
ピラティスをランニングにどのように生かすといいのだろうか。
長距離を走るということをピラティスの視点から見てみると
- コアー(体幹の中心)が安定して、脚の推進力を生かすことができる
- 脚や足首の動きがなめらかで効果的に走ることができ、ランニングの衝撃から関節を守ることができる
A,については
コアーマッソル(体幹の安定筋群、stabilizer)を使い、なおかつ脚の筋肉(動かす筋肉、mover)を鍛えるエクササイズが効果的だ。その例として
Semi circle 強い体幹と脚の筋肉が必要
B,については
ランニングは繰り返しの運動のため、オーバーユース(使いすぎ)になりやすい。なおかつ関節にかかる衝撃が大きいため、腰、股関節、ひざ、足首のケアは重要だ。ランニング前のアクティブストレッチや後のゆっくり伸ばすスタティックストレッチは広く行われていることと思う。
そこでもう一歩上をめざすために、腰~股関節~膝~足の機能的、継続的な動きを促進する以下のフルスクワットを指導している。
写真はフルスクワットの基本。不安定になったり動きの悪いところを確認することができる。
ケガなく楽しく走るためにその他ピラティス以外のことでは、ランニングコーチにフォームをみてもらったり、大会へ向けてのトレーニングの仕方のアドバイスを受けることを推奨する。