高齢者とピラティス
6月に86歳のお母様が脊柱管狭窄症からの腰痛で整形外科医からは運動を勧められたとのことで「ピラティスはできますか?」と相談を受けた。
ご本人にお会いするとしっかりかくしゃくとされていてピラティスをする時は痛いところもなく動くことができるためしばらく行ってみることになった。
12月になり、この高齢の方のピラティスのその後です。
6か月たちました。Tさんは週1回のピラティスを継続されています。
ピラティスをしたりスタジオに通うことに慣れるのに3週間しかかかりませんでした。
若い人でももっとかかることがあるのに、すばらしいなあと思います。
腰痛の痛みがなくなったので、予防のためのエクササイズを増やしているところです。
このように新しいことにも積極的にチャレンジされます。
ご本人の言われるのは「80歳をすぎると体力や体の衰えが1年ごとに大変になる」
とのこと。 そのためかえって前向きにチャレンジされるのかな、と思います。
寒くなったこの頃でも、この絵のように半袖を着てみえるし
(先日「先生は寒がりですね」と言われてしまいました、その通りです)
また、「先生、今日はあの動きはまだしていませんね」となるべくいつものようにたくさん動きたいという希望が伝わってきます。
Tさんはプライベートのピラティスをされていますが
80歳前後の年齢でグループピラティスをしてみえる人達もいます。
ご本人達にははもうピラティスは生活の一部だし、何か特別のこととしてピラティスをとらえてはいません。
グループクラスでは、難しい動きがあったりする時は、必要によって簡単にするための方法と普通の方法の二通りを示したりしますが、高齢者でない若い人たちの方が簡単な方法を選んでしまうことがしばしばあります。
そこであまりいろいろ言わなようにすると高齢の人たちはうま~く、さらっと簡単な方法をしてみえます。
自然体で動くとはこのことなのか、と学びます。
また、いいことに30代~50代の他の人たちはこのご高齢な人たちに励まされるそうです。
自分も将来年齢が上がってもあんな風に元気にすごそういう声をよく聞きます。
違う年代が刺激を受け合うことも大事だなと感じました。