更年期を境にした女性の健康

とっても細い、メタボとは無縁そうな女性が「最近コレステロールが高くなってきて」と話してくれた。

女性ホルモンの分泌がさかんな時はホルモンが心臓血管系を守ってくれているので、女性は皮下脂肪があっても内蔵脂肪が少なく、男性とくらべると高血圧や心臓病になりにくい。

ところが女性ホルモンが減少してくる更年期から様相が変わってくる。内臓脂肪が増えるようになり、メタボリックシンドロームを引き起こしやすくなる。

ピラティスの指導をしていると先の女性のように健康診断の結果を報告していただくことが多い。そして女性が閉経後に脂質異常をおこしやすいことはあまり知られていないと感じる。コレステロール値の上昇をただの「加齢」とだけに受け取らず、ホルモンの大きな変化として対策をとるといいのではないだろうか。

では運動はこの点についてどんな役目をするのだろうか?

運動はカロリーを消費して体脂肪を減らすことができる、なおかつ筋肉量を増やすことができる。同じ身長と体重の人でも、体脂肪が少なくて、筋肉量が多い方が代謝が高くなる、そのような体作りをするには運動は欠かせない。
体脂肪の減少はコレステロールや悪玉コレステロール(LDL)の低下につながる。

そのために適した運動の種類は有酸素運動が一番である。
ウオーキングなど自分がやりやすいものを週3回~毎日していきたい。

一方コレステロールなどが高いのだけど、細い体で体脂肪が低い人はどうだろう?
おそらく筋肉量が少ない可能性がある。スクワットやランジなどの脚の大きな筋肉を使うエクササイズを心がけよう。

ピラティスは以上のような運動を実施しやすくする体をつくるためにとてもいい。
コアーマッソルが体幹の安定を図り、なめらかな下半身の動きがウオーキング時の脚の推進力を加速させる。
また、全身の関節の動きを良くすることは筋力アップのエクササイズが効果的にできるようになる。

健康で活動的な春を楽しもう!

 

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