ピラティス・トーク、10周年記念イベントを開催しました

ユニバーサルピラティス10周年記念イベントの第1回目を5/27に行った。20名の参加者の内、3分の2の人はピラティスをしたことがないということである。

ピラティス・トーク

お着物がすてきな進行役の岩田舞海さんが、「ではピラティスという言葉は聞いたことがありますか?」という質問に案の定、全員が知っていた。ところが「開発者のピラティス氏が・・・・」という説明に「え〜ピラティスって人の名前だったの?!」と会場が少しザワザワし始めた。今までもこれと似たようなシーンを何度経験したことだろう。でも今日は思う存分知って もらう機会を得たのだと思った。

ピラティス・トーク

そこで先ず私とピラティスについて、進行役の質問に答えるという形式で話した。98年にサンフランシスコベイエリアでピラティスに出会い、当時はまだまだ主にダンサーに行われていたこと、また’07年に日本でユニバーサルピラティスを始めた時の状況を説明した。

さて、ここからはゲストスピーカー達の話が始まる。

ピラティス・トーク

まず一人目、Iさんは奥さんとともにセミプライベートを3年続けている。ピラティスをする前は腰痛でステロイド注射を受けることがありそれを改善したかったのが動機である。ところが当初それは奥さんの考えであり、彼は男性がピラティスをするというイメージが無く、腰痛に良いかどうかもあまり信じていなかった事を率直に話し始めた。

しかし、自分でも何か腰痛にいい事をしなくてはいけないという考えのもとピラティスを続けたところ3ヶ月で腰痛が改善、整形外科へも行かなくてすむようになった。

Iさんのような腰痛がある人へは、先ず腰〜股関節〜脚の動きを良くして「腰の動きを制限しないプログラム」を行う。かつコアーマッソルを強化して背骨をサポートしていきたい。

腰痛がある参加者は少なくないため、このIさんの話には関心が高いと感じた。

Iさんはピラティスを続けることで確実に腰痛の改善を実感でき、「ピラティスの深化」を見出した。
彼の仕事で使う機械は故障しないように「予防・保全」をするが、体もそれと同じだと考えるようになった。腰が硬くなると、すぐ行うちょっとしたストレッチがよく効くとのこと。彼にとってピラティスは「女性がするもの」から「予防保全に欠かせないエクササイズ」という認識へ変わってきた。

Iさんにとって今はピラティスは楽しさを感じるものとなり、かつ時間やコストなど対価を考えて判断(経営者的発想)するとプラスと感じるそうだ。また、夫婦での共通の会話が増え、仕事一辺倒から趣味について話し合うなど人生の送り方に変化が出ているとのこと。
豊な人生のためにピラティスがきっかけとなり役割を果たしているなんてそれは一番うれしいことだ。

 

では、2人目はランニングを愛好しているTさん、13歳の娘さんと参加された。

ピラティス・トーク

彼女は10年ほど走っていて、ここ2〜3年はマラソン大会へも出場している。しかしひざやおしりの痛みが出るようになりスポーツクリニックの治療リハビリを受けていたがあまり改善への変化がみられず、数ヶ月前ピラティスを始めた。

Tさんのピラティスを始める前のイメージはリハビリテーションのあるアスリートのヨガ版というものであった。

クリニックの理学療法士からは「股関節が硬いですね」と言われていると聞いたので、股関節のすべての動きの方向に試しに動かしてもらった、すると動きがとても悪くかつ弱い方向や部分がみつかった。走ることをしやすいように腰~股関節~脚の動きの改善をすすめていくプログラムを行っている。

以前は走った後は各所痛いところがあったが、毎日自分でもストレッチやピラティスを習慣にしたら痛みがなくなった。その変化は速かったと。コアーマッソルの強化はもちろんのこと、体全体の動きと筋力バランスを整えて「ランニングがしやすい体へ」と向上している。

Tさんはピラティスを通し自分の体のことがわかるようになってきたそうだ。そして具体的に必要な事を理解しつつ努力できるので、次のステップへと進めていきやすいと感じている。
自分だけだと甘くなりついさぼってしまうこともあった、が自分が求める体作りに必要な事を厳しく〈甘やかさず〉指導してくれる。生涯体を痛めず走り続けたいので、ピラティスは欠かせません。とのこと。

ピラティス・トーク

途中にはさんだ休憩時間はお茶を飲んだり、みんなで交流したりした。

ピラティス・トーク

また、後半ではピラティスのイクイップメントの簡単な説明をした。

ピラティス・トーク

そして質疑応答、話し合いの時間を持った。

ピラティス・トーク

参加者からはヘルニアで病院通いをしている人へ今日の学びを話していっしょにピラティスをすることを提案してみたい。とか

30人いるグループクラスをしたことがあるが、ユニバーサルのは6人くらいまでとのことなのでそのクラスをしてみたい、などという意見が出た。

また、ピラティスをしている人達の多くが「自分のからだのことが〈わかる〉ようになる」という意見が多々あった。この〈わかる〉ようになる、ということの意味は自分の体の状態、例えばこの部分がこんなに硬いとか、腕がこんなに弱かったなどの気付きである。体に意識を持って動くと結果この様な気付きを感じるようになる。それを自ら改善しようと自分でもピラティスをして、予防向上に生かすことにつながっていると思う。

参加者の 皆さんの意欲・関心は高く、あるスタッフによると予想以上にみっちりできた座談会という意見があった。ほんとうに皆さんの意識に感謝。しかし実はこの10年間日本でピラティスを指導して今回のような高い関心がある事は痛感している。もっといろいろな方法で必要な方へピラティスの情報が届きかつ提供できるようにこれからも努めていきたい。

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