骨と若々しさの関係

ピラティスをする時に骨の模型を使って関節や筋肉の働きについて説明をすることは多い。

ユニバーサルピラティスで使っている模型、”Jack”という名前がついている

彼は名前もあり、帽子もかぶっているのでここのところユニバーサルでは注目度が高い。そこでNHKスペシャル、骨(1月7日2018年放送)では骨と健康や運動について興味深い内容であったので紹介したいと思う。

骨の健康を考える時問題となるのは、閉経後の女性など高齢者の骨粗しょう症がある。
ところが、高齢者のみならず若い人でもおこる可能性がある。番組で紹介された20代のトップサイクリストの骨密度がかなり低くサイクリストとして続けられなくなったということは衝撃的だと思った。参照:骨粗しょう症には自転車よりランニング?!

本文より引用
私たちが運動をすると、骨の中の「骨細胞」という細胞が骨に伝わる衝撃を感知します。そして「骨芽細胞」という新しい骨を作る細胞に「骨を作って!」という指令を出します。しかし、骨に十分な衝撃がかからない生活を続けていると、「骨細胞」は「スクレロスチン」というホルモンを大量に出し始めます。実はこのホルモン、「骨を作るのをやめよう!」というメッセージを「骨芽細胞」に伝えてしまうのです。すると骨芽細胞の数が減り、新しい骨の建設が滞って、やがては骨粗しょう症を引き起こしてしまうことがわかってきています。
引用終わり

骨に十分な衝撃がかからない生活を続ける、ことが骨粗しょう症には良くないことがわかる。
毎日座っていることが多い生活を続けることがいかによくないか反省させられる。

そこで運動をする時は骨に衝撃が伝わる種類が効果的というのがわかってきている。
自転車よりもランニング、ジャンプ運動もおすすめとのこと。

この選手は週3回30分のジャンプ運動やランニングをするとのことだが、実際に私達が運動をする時は衝撃の高いエクササイズができる人はこの選手のようにするのがいいと思う。
しかし、衝撃の高い運動は関節への負荷が高いため、頻度やどのくらいの時間を行うかなど、安全に運動を行えるか実施方法を考慮することも大切だ。
そして、ピラティスは安定した十分な動きのある関節を作っていくのに効果がある。

一方ランニングやジャンプをするのは強度が高くて無理という人は
かかとおとし(立位でかかとを上げてからストンと落とす)やミニジャンプきょうもキレイ、骨を元気に 朝日新聞2018年1月8日
ランニングに比べると衝撃は低くなるが、ウオーキングも骨密度を高めるのに役立つ
そして、ピラティスは骨には充分な負荷をかけることができる。

朝日新聞の記事

 

 

では「骨と若々しさの関係」とはどのようなことだろうか?

引用
骨細胞に十分な刺激をかけない生活を続けることのリスクは骨量不足だけではなく、骨芽細胞が発するメッセージ物質の減少によって全身老化を進めてしまうことなのです。
引用終わり

メッセージ物質は免疫力、記憶力、生殖力にメッセージを送るそうだ。研究では骨への十分な刺激を与えることでこれらの力への改善が期待できるとのこと、運動の大切さが確認される。

一方、反対の状態、例えば股関節の骨を骨折した高齢者が寝たきりになり、一気が全身老化を進めてしまい状況によっては数年で死に至るということが言われているが、骨からメッセージが伝わらなければ人間は老化するのだなということが理解ができる。

エイジングは自然のことだが、なるべく健康的な経過をたどれるとうれしいと思う。

 

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