リハビリ中にピラティスを併用できる場合があります
医療的ケアや視点が必要でありながら、運動をすると効果的な場合があります。
ユニバーサルピラティスではそのような以下の例の人達にピラティスを行ってみて、良い結果がみられています。似たようなことで悩んでいられる方々がもしみえたら役立つかもしれないと考えお知らせすることにしました。
例① 頭の手術後ひざから下がまひ。装具を使用して歩行しながら毎日リハビリに通っています、そして本人の希望で運動もしたいとのことでピラティスをしています。
ピラティスをする時は装具を外しています
ピラティスを始めた頃はまひのある方の脚がリフォーマーのフットバーからすべり落ちることがあり、インストラクターが手で支えて落ちないようにしていることが多かったです、が数か月たった現在はそれも必要なくなりました。
リハビリでは主にまひがある所のケアに集中しています。一方ピラティスではまひがある方の股関節~ひざ~足首~ゆびの動きがつながるように強化をし、コアーマッソルや上半身の筋力強化をしていますが、歩く時のバランス調整に役立っているそうです。
ピラティスをしていると調子の良くない足のみに意識が行くことがなく、全身を動かしているので気持ちが前向きになりやすいそうです。
例② 腰痛(腰椎と仙骨の変形による)があり医師からは運動は奨められないと言われた。
しかし、本人は「運動をしなければ筋力が落ちて今後もっと良くないことが起こる」と考え自分の判断でピラティスをすることを選択されました。
医師からは運動禁止ではなく薦められないというグレーな感じであったし、病歴や運動歴を聞いてみるとピラティスをしてみても大丈夫ではと考えました。最初は安全な動きだけしかしないで回を重ねると、ピラティスでは痛みが出たり、腰が悪化することが全くなく進めていくことができました。
本人が言われるのは「多くの整形外科の医師がピラティスの名前は知っていても、どのようにそして安全で効果的に提供されているのか実情をあまり知らないのでは?そのため”運動は薦められない”と言うのではないでしょうか」とのことです。私もそんな気がしています。
症状が落ち着いてきて、姿勢が良くなり、そして筋力の弱さはまだあるものの運動をしている実践していることは自信になっているそうです。
例③ 強直性脊椎炎と診断され症状の緩和と予防のためピラティスをすることを希望
強直性脊椎炎についてはどのような病気なのかリンクを貼りましたのでごらんください。薬の服用や定期的に医師の診察が必要です。本人はピラティスをしたい希望を伝えちゃんと医師から許可を取ってきてくれました。
動かさないと体が硬くなってしまうのだけど、痛くなったりすることがあるので怖かったそうです。可動域を広げるという目標があるためストレッチングやフォームローラー等を使ったピラティスのエクササイズを安全なことから始めてみると、動くことは怖くなくなったそうです。
以前していたリハビリでは施術をして動きを良くしてもらう、”人にしてもらう”ことだったけれど、ピラティスは”自分がすること”なのが本人に合っているそうです。
例①や③のように現在医療やリハビリを受けている場合はその情報を詳しく得てピラティスをするようにしています。また、例②のように病院へ行くほどではないけれど相談をしたり、安全に運動もしたいという人はたくさんみえると思います。今後は医療や保健分野のプロ達と連携してピラティスが提供できるかたちをめざしたいと思います。