足首の痛みのあるバレエダンサーへ回復への援助
けがや痛みがあるアスリート・ダンサーに私達が行っていることを紹介します。
当事者は最初は整形外科に受診するでしょう。
そして、医師からは例えば「少し足首に水がたまっているね」でも大丈夫でしょ。など
医師に診断してもらい運動パフォーミンスを続けるのがいいことなのか知るのは第1 歩です。
ところが、その後の回復への具体的な援助が十分得られないこともあります。
そこで、理学療法士にピラティススタジオで会う機会を設けました。
上の写真は理学療法士が問診をしながら、痛みのある動きをみているところ。
当事者はすでに患部の安静と安定のためのテーピング方法を学んでいましたが、確認のためいっしょに復習をしました。
上の写真のように理学療法士がアセスメントを行い、動きの問題や痛みの原因を特定します。
そして、この場で当事者へ必要なストレッチングや薦める動きを提供します。
シンプルで器具もいらない方法であることが多いので、自分で必要なリハビリができるのはいいことだと思います。
その後ピラティスをする時はリハビリから指摘された改善ポイントや目標に添ってプログラム内容を再構成。
例えばこの当事者へは以下の点に注目した内容にピラティスプログラムが強化されました。
<改善ポイント>
足関節の可動範囲の改善 ⇨ ジャンプ動作時のバネの機能改善
股関節伸展(大腿筋膜張筋)の可動性の改善
股関節外転筋群・体幹筋力のさらなる強化(特に右)⇨回転軸の安定
下腿三頭筋・大臀筋筋力強化 ⇨ 柔らかいジャンプ・着地の獲得
⇨ 片足動作での支持力改善 軸の安定
⇨ 足関節捻挫の再発予防
けがからの回復はとても大事です。が、バレエは良いコンデイションで踊り続けられることが必要です。それはバレエパフォーマンスの向上につながることとなるでしょう。バレエのためにけががある場合はリハビリとこのような協力体制をとっています。