妊婦のためのピラティスをグループで始めました
11/4に初回を妊娠中期の参加者2名で行いました。
これ以前もピラティスのメンバーが妊娠された場合は継続してプライベート等で行っていました。が妊婦さんを募ってグループで行うのは初めてです。
〈目的〉
ピラティスを行うことで自分の身体に自信を持つようになり、自分が赤ちゃんを育てていることの自覚を高め、不安や恐怖に支配されないで出産に向けて前向きに準備することをサポートする。
そして産後はいい環境で子育てができるための基礎を築く
同じ妊娠しているという状況の女性達が集まって悩みや問題を共有することで、他の人のことから本人が学ぶことが多いように思います。
この日は一人が「おなかが張りやすい」と言ったので実際みんなでお互い触ってみるとその人は張っていないことがわかりました。実際張っている状態は「ボールが固くなった感じ」と確認できて1つ不安が減る学びになりました。
〈内容〉
姿勢と呼吸
産前のピラティス
妊娠中に必要な知識とデイスカッション・・・この日は栄養と体重増加について
リラクゼーション、イメジェリー
ピラティスはコアーマッソルを鍛えるので妊娠中にも役立ちます。胎児の成長により腹筋が伸びて姿勢も変化するため、コアーが使うことができるためには姿勢と呼吸がより大切です。
クラスの中ではいろいろなエクササイズとともに繰り返しその練習をしますので、だんだんつかめてくることができることでしょう。
また、事前に問診をして、運動の禁忌、していけない症状、など確かめています。米国産婦人科学会が妊産婦の運動についてガイドラインを出しているので参考にしています。
妊娠中や出産に必要な知識は両親学級や本または通院している病院から得られます。が十分ではないと感じていました。
この回では「太ることがこわい」というコメントがありました。
そこで厚生労働省の妊産婦のための食生活指針https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/ninpu-02.html
を元にしてその人の妊娠前のBMIを測定し、妊娠中の適正な体重増加は7~12kgであることを出しました。そして食事バランスガイドをもとに内容についても話し合いました。
「私こんなにくだもの食べていないわ」とか「魚は食べるのに制限があるの?」などの学びがありました。改善を実行しているか今後のピラティスで聞いていこうと思います。
ピラティスの終わりには5分くらいリラックスをします。
妊娠中は血液量が多くなっていて呼吸もたくさんしなければならないからということと、出産の時にリラックスできるのは大事だからです。
自宅でただなんとなくリラックスするのとは区別して、自発的にリラックスできる練習でもあります。
リラックスは呼吸を自然に深くするのにいいこと、また自分の身体や赤ちゃんについていいイメージがもてるようなことをリラックス中にお伝えしています。
妊娠中の身体をポジティブに思え、こころが前向きになり、赤ちゃんとともにこれら3者がいい状態であることをめざせたらと思います。
妊婦さんたちに接すると助産師だった頃のことがよみがえってきます。
今、医療が発達したのに思い通りの出産をする人は多くなく、不安や恐怖を持つ人は減っているとは思えません。そして子供たちの育つ環境はますます厳しくなっています。
運動や知識だけでは良くなりませんが、前向きに健康的な心身を育て、特にこころが大事かな!そして夫や家族とともにいい選択をしきれる。そんなすてきなお母さんに成長していくことをこのクラスではいっしょにしていきたいと思います。